エスキスを毎回やり直す人の特徴|一級建築士製図で迷子になる本当の原因

エスキス

製図試験の練習をしていると、
「毎回エスキスを最後まで描けない」
「途中で不安になって、最初からやり直してしまう」
そんな状態に陥る人は少なくありません。

実はこれ、能力やセンスの問題ではなく、考え方のクセで起きているケースがほとんどです。
この記事では、一級建築士製図試験において「エスキスを毎回やり直してしまう人」に共通する特徴を整理し、なぜ抜け出せなくなるのかを解説します。


エスキスをやり直すこと自体は悪いのか

前提として、エスキスを修正すること自体が悪いわけではありません。
問題なのは、毎回ゼロから描き直す状態が常態化していることです。

この状態に入ると、

  • 時間感覚が育たない
  • 判断の軸が定まらない
  • 本番で決断できなくなる

という悪循環に陥ります。


エスキスを毎回やり直す人の共通点

エスキスをやり直してしまう人には、次のような特徴があります。

  • 最初の配置に自信が持てない
  • 他人の模範解答を見すぎている
  • 「もっと良い案があるはず」と考えてしまう
  • 条件違反への恐怖が強すぎる

一見すると真面目ですが、製図試験では不利に働く思考です。


「正解を探す思考」がエスキスを壊す

製図試験のエスキスに、唯一の正解はありません。
しかしやり直す人ほど、「正解の形」を探しにいってしまいます。

その結果、

  • 少し気になる点がある
  • 模範解答と違う
  • 何となく不安

こうした理由で、全体を捨ててしまいます。
これは設計ではなく試験対策としては危険な思考です。


条件整理より配置から入ってしまう危険

エスキスをやり直す人に多いのが、
条件整理が甘いままゾーニングに入るパターンです。

  • 面積条件の優先順位が決まっていない
  • 動線の軸が曖昧
  • 捨ててもいい条件が整理できていない

この状態で描き始めると、途中で破綻するのは当然です。


判断基準が曖昧なまま進めている

エスキスは「描く作業」ではなく、「判断の連続」です。
やり直す人は、次の基準を持っていません。

  • ここまで決まったら次に進む
  • 多少の欠点は許容する
  • 条件違反でなければOKとする

基準がないと、不安が出るたびに手が止まります。


やり直し癖が本番で招く致命的なリスク

本番では、エスキスをやり直す時間はありません。
練習段階でやり直し癖がついていると、

  • エスキスに時間を使いすぎる
  • 作図時間が足りなくなる
  • 最終図面の完成度が落ちる

という形で、確実に不利になります。


まとめ:必要なのはスピードではなく基準

エスキスを毎回やり直してしまう人に足りないのは、
作図スピードでもセンスでもありません。

「どこでOKとするか」という判断基準です。

この基準を持てるかどうかで、
エスキスは一気に安定し始めます。


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👉「エスキスの考え方テンプレ
エスキスを毎回やり直してしまう原因は、考える順番が定まっていないことが大半です。
このテンプレを使うことで、毎回同じ思考ルートでエスキスを組み立てられるようになります。