※この記事は、建築が好きではなかった社会人が、一級建築士試験で何度も迷いながらたどり着いた実体験をもとに書いています。
「一級建築士って、何年計画で受けるのが普通なんですか?」
これ、本当によく聞かれます。
予備校のパンフレットを見ると
「最短1年合格!」と書いてあるし、
SNSを見ると「1年で受かった!」という声も目に入る。
でも、それをそのまま信じて計画を立てると、
かなりの確率でしんどくなります。
この記事では、
- 1年計画
- 2年計画(※僕は2年計画でした)
- 3年以上計画
それぞれの現実と、
**「じゃあ結局、何年計画が正解なのか」**を
実体験も含めて整理します。
結論:正解は「2年計画」。ただし条件つき
先に結論から言うと、
**多くの社会人にとって一番現実的なのは「2年計画」**です。
理由はシンプルで、
- 学科と製図の性質がまったく違う
- 仕事をしながら1年で両方仕上げるのは想像以上に重い
- かといって3年以上かけると、気持ちが切れやすい
このバランスが、
2年計画だと一番取りやすいかなと思います。
ただし、
- 誰でも2年でいける
- 2年かけないと受からない
という話でもありません。
まずは、各年数パターンの現実から見ていきます。
1年計画|向いている人はかなり限られる
1年計画のイメージ
- 学科:半年〜8か月
- 製図:学科合格後すぐ切り替え
- 1発合格前提
正直な現実
1年計画は、できる人はできる。
でもそれは、
- 学生、または
- 勉強時間を毎日3〜4時間取れる
- 学科知識がすでにある(設計職・設備設計など)
- 過去に二級建築士を余裕で突破している
こういう条件がそろっている人です。
社会人で、
- 残業あり
- 休日出勤あり
- 家庭あり
この状態で1年計画を組むと、
途中で
「時間が足りない」
「何をやっても追いつかない」
状態になりがちです。
1年計画は「最短」だけど、「最短=最適」ではない。
これは、かなり重要なポイントです。
2年計画|一番おすすめされる理由
2年計画の基本形
1年目
- 学科に集中
- 「合格点+余裕」を目指す
2年目
- 製図に集中
- 学科の貯金を使って、設計思考に慣れる
なぜ2年がちょうどいいのか
理由①:学科と製図は別競技
学科は、
- 暗記
- 理解
- パターン処理
製図は、
- 判断力
- 時間配分
- ミスをしない設計力
脳の使い方が違いすぎます。
同時並行でやろうとすると、
どちらも中途半端になりやすい。
理由②:精神的に折れにくい
- 1年目は「学科だけ」と割り切れる
- 2年目は「製図だけ」に集中できる
この分割は、
社会人にとってメンタル面の負担がかなり軽いです。
理由③:合格率が現実的に上がる
体感ですが、
- 1年計画:途中離脱が多い
- 2年計画:完走率が高い
**「勉強を続けられる」**という点で、
2年計画はかなり強いです。
3年以上計画|安全そうで、実は一番危険
「時間がないから、3年くらいでゆっくり…」
気持ちは分かります。
でも、3年以上計画には落とし穴があります。
落とし穴①:毎年“最初から感”が出る
- 去年どこまでやったっけ?
- この論点、前もやった気がする…
この感覚が出始めると、
勉強効率は一気に落ちます。
落とし穴②:優先順位が下がる
期間が長いと、
- 今日はいいか
- 来週まとめてやろう
が増える。
結果、
勉強が生活の端っこに追いやられます。
落とし穴③:試験制度や難易度が変わる
3年以上かけると、
- 法改正
- 出題傾向の変化
にも振り回されやすくなります。
実際、僕が受けた年の製図試験では、
今では当たり前になっている
延焼ラインや防火設備の記載は必要ありませんでした。
じゃあ、自分は何年計画がいいのか?
1年計画が向いている人
- 勉強時間を毎日しっかり取れる
- 学科に強い下地がある
- 短期集中型
2年計画が向いている人(多数派)
- フルタイムで働いている
- 建築の知識に自信がない
- 落ち着いて合格したい
3年以上計画が向いている人
- 本当に時間が取れない
- 途中でやめない覚悟がある
※「不安だから長く取る」は、あまりおすすめしません。
まとめ|正解は「自分が完走できる年数」
一級建築士試験は、
- 才能勝負でも
- センス勝負でもなく
**「途中でやめなかった人が勝つ試験」**です。
最短を狙うより、
- 勉強を続けられるか
- 生活に無理がないか
ここを基準に年数を決める方が、
結果的に一番早く合格に近づきます。
このブログでは、
2年計画を前提にした現実的な勉強戦略を
書いていますのでご覧ください。

