「建築のこと、正直あまり分かっていないんです」
一級建築士を目指す人と話していると、
こう言われることは珍しくありません。
特に、
・社会人になってから受験を考えた人
・設計職ではない人
・学生時代に建築を深く学んでいない人
ほど、この不安を強く感じがちです。
でも、このブログでも何度か書いている通り、
建築をよく知らなくても、一級建築士には受かります。
実際に受かっている人たちには、
共通した「考え方」があります。
「建築に詳しい=有利」という勘違い
一級建築士試験は、
「建築に詳しい人を選ぶ試験」ではありません。
・実務経験が長い
・設計ができる
・建築が好きで詳しい
これらは、合否を直接決める要素ではありません。
試験で見られているのは、
決められたルールの中で、正しく処理できるかどうか
それだけです。
だからこそ、
建築をよく知らないこと自体は、
決定的な不利にはなりません。
特徴①「分からない前提」で勉強している
建築をよく知らなくても受かる人は、
最初からこう考えています。
「分からないのが普通」
・専門用語が分からない
・仕組みがイメージできない
・法規が意味不明
それを「自分は向いてない」とは結びつけません。
その代わりに、
- 用語を一つずつ確認する
- 曖昧な理解を放置しない
- 過去問で出る形にだけ集中する
この積み重ねを淡々と続けます。
特徴② 試験と実務をきちんと切り分けている
建築をよく知っている人ほど、
- 現場ではこうしない
- 実務ではありえない
- この設問は変だ
と考えてしまいがちです。
一方、受かる人は割り切っています。
「これは試験だから」
試験用のルールは、
実務とは別物として扱う。
この切り替えができる人ほど、
無駄に悩まず、点を積み上げていけます。
特徴③ 過去問を「疑わない」
建築をよく知らなくても受かる人は、
過去問を徹底的に信じます。
・なぜこの選択肢が正解なのか
・どこを読ませたい問題なのか
・どんな引っかけ方をしているのか
「理解できたか」よりも、
「次に同じ形で出たら解けるか」
を基準にしています。
過去問は、
出題者からのメッセージ集です。
特徴④ 最初から満点を狙っていない
建築をよく知らなくても受かる人は、
冷静にこう考えています。
「全部は取れない」
・苦手科目は最低限
・分からない問題は捨てる
・取れる問題を確実に取る
知識量が少ないことを自覚しているからこそ、
合格点にだけ集中できるのです。
特徴⑤ 「センス」や「才能」の話をしない
受かる人ほど、
こんな言葉を使いません。
・向いている/向いていない
・センスがある/ない
・才能がある人だけが受かる
代わりに出てくるのは、
- 勉強時間
- 過去問の回転数
- ミスの原因
すべて行動の話です。
建築を知らないことを、
言い訳にも、才能論にも変えません。
建築をよく知らなくても、試験は突破できる
一級建築士試験は、
「建築が好きな人のための試験」ではありません。
・迷いながらでも続けられるか
・試験に合わせて考え方を変えられるか
・割り切って点を取りにいけるか
ここが、そのまま結果になります。
建築をよく知らないことは、
不利ではありません。
やり方さえ間違えなければ、
この試験には、ちゃんと勝ち筋があります。
建築をよく知らなくても、
やり方さえ間違えなければ試験は突破できます。
では、
「そもそも建築が好きじゃない人」はどうなのか。
次の記事では、
「建築が好きじゃなくても一級建築士に合格できる理由」について、
もう少し正直な話を書いています。

