― 図面が合っていても落ちる理由 ―
製図試験で、よく聞く言葉があります。
図面はそこそこ描けたと思うんですけど…
このあとに続くのは、
**「それでも落ちた」**という結果です。
このタイプの不合格で、
かなりの割合を占めているのが、
記述と図面の整合性が取れていないケースです。
図面が致命的に間違っていなくても、
記述とのズレが大きいと、評価は一気に下がります。
製図試験で一番多い「もったいない不合格」
製図試験は、
完璧な図面を描いた人だけが受かる試験ではありません。
多少の粗があっても、
全体として破綻していなければ合格します。
それなのに落ちてしまう人がいます。
その多くが、
- 図面と記述で言っていることが違う
- 記述が図面の説明になっていない
- 図面を後から言い訳している
こうした状態に陥っています。
図面が描けている=安全
ではない、というのが製図試験の怖いところです。
記述と図面がズレる典型パターン
整合性が崩れるパターンには、
いくつか共通例があります。
動線計画の説明が合っていない
記述では
「動線分離に配慮した」と書いているのに、
図面を見ると交差している。
これは、
記述が図面を否定している状態です。
構造・設備の説明に根拠がない
構造的配慮や設備計画について触れているのに、
図面上でそれを裏付ける要素が見えない。
この場合、
「なぜそう言い切れるのか?」
という疑問が生まれます。
なぜ整合性が取れないのか
記述と図面がズレる最大の原因は、
記述で取り返そうとすることです。
・図面が納得いっていない
・どこか弱い気がする
・評価されるか不安
こうした不安から、
記述で補おうとすると、
図面との距離が一気に広がります。
記述は補足であって、
修正ではありません。
記述は図面の「言い訳」ではない
製図試験の記述は、
図面の欠点を隠す場所ではありません。
むしろ逆で、
図面の内容を確認するためのものです。
だからこそ、
- 図面に無いことは書かない
- 図面で説明できないことは書かない
- 図面と同じ方向の話しかしない
このルールを破った瞬間、
整合性は崩れます。
整合性を保つための現実的なチェック方法
難しいことをする必要はありません。
記述を書き終えたら、
次のことを確認してください。
この記述だけを読んで、
図面の該当箇所を指させるか?
指させない文章は、
整合性が取れていない可能性が高いです。
逆に、
図面を見ながら
「ここを説明している」と言える文章は、
評価されやすい記述です。
まとめ
製図試験では、
- 図面がそこそこ
- 記述もそれなり
よりも、
図面と記述が完全に同じ方向を向いていること
の方がはるかに重要です。
記述は、
図面を良く見せるためのものではありません。
図面が破綻していないことを証明するためのもの
です。
ここが揃った瞬間、
製図試験は一気に安定します。
- 記述の役割そのものを整理したい人は
👉 製図試験の記述は何を見られているのか - 記述を難しく考えすぎている人は
👉 記述が弱い人ほどやっている勘違い - 記述量で迷っている人は
👉 記述はどこまで書けばいいのか - NG表現を避けたい人は
👉 製図試験の記述で減点されやすいNG表現 - 本番対応として最後に読むなら
👉 本番で記述が書けなくなった時の対処法
