設計職でも学科がきつい理由|一級建築士試験でつまずく本当の原因

勉強開始・習慣化

※この記事は、建築が好きではなかった社会人が、一級建築士試験で何度も迷いながらたどり着いた
 実体験をもとに書いています

―「実務をやっているのに、なぜ解けないのか?」

設計職として日々図面を描き、打合せを重ねている。
それなのに一級建築士の学科試験が想像以上にきついと感じる人は少なくありません。

「設計をやっているから有利なはず」
そう思っていた人ほど、学科でつまずきやすいのが現実です。

この記事では、
設計職でも学科がきつく感じる理由を構造的に整理し、
その前提をどう捉え直すべきかを解説します。

設計実務と学科試験は別物

まず前提として押さえるべきなのは、
設計実務と学科試験は評価軸がまったく違うという点です。

実務では
・条件整理
・施主や行政との調整
・全体バランスの判断

が求められます。

一方、学科試験は
・出題者の意図を正確に読む
・知識を一定の型で再現する
・限られた時間で正誤を切る

という、試験特有の能力を見られています。

ここを混同したままだと、
「やっているのに点が取れない」という状態に陥ります。


設計職ほど「感覚」で処理している

設計職の強みは、
経験を通じて培われた感覚的な判断力です。

しかし学科試験では、この感覚が逆に足を引っ張ることがあります。

例えば
「このくらいならOKだろう」
「実務ではこうしている」

といった判断は、
学科試験では不正解になる可能性が高い

学科は
・条文どおり
・定義どおり
・数字どおり

に答えなければ点になりません。


法規・構造は実務経験がそのまま活きない

特に設計職が苦しむのが法規と構造です。

法規

実務では
・申請で使う条文
・行政指導で必要な部分

しか触れていないケースが多い。

学科では
普段使わない条文・例外規定が容赦なく出題されます。

構造

構造計算を自分でやらない設計職ほど、
・公式の意味
・数値の前提条件

が曖昧なままになりがちです。

結果として
「見たことはあるけど、解けない」
という状態になります。


設計職が学科で陥りやすい思考のズレ

設計職の人ほど、次のような思考になりやすいです。

・理解しようとしすぎる
・背景まで納得しないと進めない
・例外や実務ケースを考えてしまう

しかし学科試験では、
理解よりも再現性が優先されます。

「なぜそうなるか」より
「この問題はどう処理するか」

この切り替えができないと、
時間も点数も足りなくなります。


設計職が学科を乗り切るための考え方

設計職が学科を突破するために必要なのは、
設計脳と試験脳を切り分けることです。

・学科は仕事ではない
・正しさより「点になる答え」
・違和感があっても丸飲みする場面がある

この割り切りができた瞬間から、
学科は一気に現実的になります。


まとめ|「設計ができる=学科が楽」ではない

設計職であることは、
学科試験において有利にも不利にもなり得ます

重要なのは、
・実務経験を過信しない
・試験のルールに従う
・学科は学科として攻略する

という姿勢です。


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