一級建築士の学科試験対策で、必ず一度は悩むのが
**「過去問は制限時間をつけて解くべきか、それとも時間を気にせず解くべきか」**という問題です。
結論から言うと、
どちらか一方が正解なのではなく、時期によって使い分けることが重要です。
この記事では、
・制限時間なしで解く意味
・制限時間ありで解く意味
・やってはいけない勘違い
を整理し、今の自分がどちらを選ぶべきかが分かるように解説します。
制限時間なしで解く目的
制限時間を設けずに過去問を解く最大の目的は、
**「考え方を理解すること」**です。
・なぜこの選択肢が正解なのか
・なぜ他の選択肢は誤りなのか
・どの知識が問われているのか
これを曖昧なまま先に進むと、
問題を解いた“気”にはなっても、実力はほとんど伸びません。
特に以下の時期は、制限時間なしが基本です。
- 過去問1周目
- 初めて触れる科目
- 苦手分野の復習
ここで急いで解くメリットはありません。
制限時間ありで解く目的
一方、制限時間を設けて解く目的は、
**「本番対応力を高めること」**です。
・時間配分
・迷った問題の切り捨て
・焦った状態での判断
これらは、時間制限がなければ絶対に身につきません。
ただし、理解が不十分な段階で制限時間をかけると、
「分からない問題を急いで適当に解く」癖がつきやすくなります。
制限時間ありは、
理解した知識を“使える状態”にするための訓練です。
多くの人が間違える危険な考え方
一番多い失敗は、
**「最初から本番と同じ条件で解かなければ意味がない」**という考え方です。
これは完全に逆です。
理解していない状態で時間だけ測っても、
・点数は低い
・理由が分からない
・復習が雑になる
という悪循環に入ります。
制限時間は、実力を測るためのものではなく、
仕上げの段階で使う道具です。
時期別|正しい使い分け方
勉強初期〜中盤
- 基本は制限時間なし
- 1問ずつ理由を説明できる状態を目指す
中盤〜直前期
- 制限時間ありを徐々に導入
- 科目単位・年度単位で時間を測る
直前期
- 本番と同じ条件で解く
- 時間配分と取捨選択の練習
この流れを外さなければ、
「時間が足りない」「焦って崩れる」という事態は防げます。
制限時間あり・なしを切り替える判断基準
切り替えの目安はシンプルです。
「その問題について、なぜそうなるか説明できるか」
説明できない問題が多いなら、
まだ制限時間なしの段階です。
時間を測るのは、
理解がある程度そろってからで十分です。
まとめ:解き方より大事なこと
制限時間あり・なしは、
どちらが正解かを議論するものではありません。
大事なのは、
今の自分の段階に合った解き方を選べているかです。
焦って時間を測る必要も、
いつまでも時間をかけ続ける必要もありません。
正しい順番で積み上げれば、
時間は自然と間に合うようになります。
次に読むべき記事
👉「過去問を解く順番」
どの科目・どの年度から手をつけるべきかを整理しています。
制限時間の考え方と組み合わせることで、無駄な遠回りを防げます。
👉「直前期の過去問の扱い方」
直前期に「解く」「見直す」「捨てる」の判断基準を解説しています。
制限時間あり演習をいつ・どこまでやるかが明確になります。
👉「過去問2周目で意識すること」
1周目との決定的な違いと、制限時間を意識し始めるタイミングをまとめます。
