いきなりですが、正直に言います。
僕は、建築が好きじゃありません。
「一級建築士なのに?」
そう思われるかもしれませんが、本当にそうです。
このブログは、
建築が大好きで、学生の頃から設計に憧れて、
順調に試験に合格した人の話ではありません。
むしろその逆で、工業高校卒
建築のことをよく分からないまま社会に出て、現場と仕事に振り回されながら
二級建築士では落ちかけ、一級建築士でもずっと迷い続けた
そんな人間が書いています。
なぜ「好きじゃない」のに続けてきたのか
誤解しないでほしいのですが、
建築の仕事が嫌いとか、否定したいわけではありません。
ただ、
「建築が楽しくて仕方ない」
「設計が生きがい」
「図面を描いてる時間が最高」
そういうタイプではなかった、というだけです。
仕事は仕事。
生活のためにやるもの。
その中で、ちゃんと出来るようになりたい。
それくらいの温度感でした。
だからこそ、試験に対しても特段強い思いはありませんでした。
「どうやったら受かるか」
「どう考えたら無駄が減るか」
「やらなくていいことは何か」
ずっとそんなことばかり考えていました。
このブログを書こうと思ったきっかけは
一級建築士試験について調べると、
「キラキラした合格体験談」
「勉強時間◯時間で一発合格」
「センスが大事、才能が大事」
そんな話がたくさん出てきます。
でも正直、それって、今つまずいている人にはあまり役に立たないと思っていました。
実際の試験は、
「何から手をつけたらいいか分からない」
「計画が崩れて焦る」
「周りと比べて落ち込む」
「自分は向いてないんじゃないか」と思う
こういう時間の方が圧倒的に長いです。
それなのに、そういう部分がちゃんと書かれているブログは少ない。
だったら、
迷っていた側の人間が、そのまま書いた方がいい
そう思って、このブログを作りました。
このブログは
合格体験談ではありません。
合格に至るまでの、迷いながら進んだ「記録」です。
このブログが向いているのは、こんな人です。
「建築がそこまで好きじゃない」
「勉強が得意じゃない」
「社会人で時間がない」
「周りが優秀に見えて焦っている」
「でも、諦めきれない」
逆に
「勉強が楽しくて仕方ない人」
「センス重視で語りたい人」
「一発合格自慢がしたい人」
こういう人には、
たぶん物足りないと思います。
最後に
一級建築士試験は、確かに大変です。
でも、必要以上に難しく考えられすぎているとも感じています。
才能がなくても、
建築が好きじゃなくても、
遠回りでも、
ちゃんと考えれば、前には進めます。
このブログが、
あなたが一人で迷い続ける時間を
少しでも減らせたら嬉しいです。
次の記事からは、
「一級建築士試験をどう考えると楽になるか」
その話をしていきます。
