― 図面より軽く見てはいけない理由 ―
製図試験に入ると、多くの人がこう感じます。
記述って、図面のおまけじゃないの?
正直に言えば、その感覚は半分正解です。
製図試験の主役は、間違いなく図面です。
記述だけで合否が決まることは、ほとんどありません。
ただし、
軽く見ていい存在かと言われると、答えはNOです。
製図試験の記述は、
「加点を狙うためのもの」ではありません。
減点を防ぐために存在するものです。
この位置づけを理解していないと、
記述が原因で評価を落とすことになります。
製図試験における「記述」の役割
まず大前提として、
製図試験の記述で見られているのは文章力ではありません。
・きれいな日本語
・専門用語を並べた説明
・設計論っぽい表現
こうしたものは、ほとんど評価対象ではありません。
見られているのは、ただ一つ。
「この図面を、自分の言葉で説明できているか」
それだけです。
記述は、
図面に描いた内容が
- 条件を理解しているか
- 意図を持って決めているか
- 自己矛盾を起こしていないか
を確認するための、
チェック機能のような役割を持っています。
記述を軽く見て落ちる人の共通点
製図試験で不合格になる人の中には、
図面はそこそこ描けたのに、なぜか落ちた
というケースが少なくありません。
その多くに共通しているのが、
記述を最後に適当に書いたという点です。
・時間が余ったら書く
・図面が描けたら考える
・とりあえず空欄を埋める
この姿勢だと、
記述はほぼ確実に図面とズレ始めます。
記述は図面の補足であって、
図面の言い換えでも、言い訳でもありません。
図面と同じ方向を向いた説明になっているか
ここが揃っていないと、評価は一気に下がります。
製図試験の記述で本当に見られていること
製図試験の記述で問われているのは、
正しい答えを書けるか
ではありません。
問われているのは、
自分で描いた図面を、
自分で説明できるか
という点です。
たとえば、
- なぜその位置に配置したのか
- なぜその動線計画なのか
- なぜその構造・設備計画なのか
これらを、
図面と矛盾なく説明できているかが重要です。
逆に言えば、
図面と一致していれば、
文章が多少拙くても大きな問題にはなりません。
記述は加点ではなく減点防止のためのもの
製図試験の記述は、
評価される文章を書く場所ではありません。
図面の整合性を確認するための場所です。
だからこそ、
- うまく書こうとしない
- 盛らない
- 図面以上のことを書かない
この3つを守るだけで、
不要な減点の多くは防げます。
逆に、
・評価されそうな表現を探す
・模範解答に寄せようとする
・図面にないことを書き足す
こうした行為は、
自分から減点材料を増やしているのと同じです。
まとめ
製図試験の記述は、
主役ではありません。
しかし、
軽く扱っていい存在でもありません。
記述は、
図面が条件を理解し、
意図を持って描かれているかを
確認するためのものです。
「評価される文章」を書こうとするのではなく、
描いた図面を正直に説明する。
それだけで、
記述は合否を左右するリスク要因から、
減点を防ぐための味方に変わります。
本番では、
どれだけ準備していても思い通りにいかないことがあります。
👉 本番で記述が書けなくなった時の対処法
では、図面が崩れた後でも減点を最小限に抑える考え方をまとめています。

