〜「解ける気がする」から一段上へ進むために〜
過去問を1周終えたあと、
「正直、もう一回やる意味あるのかな…」
そんな気持ちになる人は少なくありません。
ですが、一級建築士試験において
**本当に差がつくのは“2周目の取り組み方”**です。
この記事では、
「とりあえずもう一回解く」にならないために、
過去問2周目で意識すべきポイントを整理していきます。
過去問2周目の役割を勘違いしない
まず大前提として、
過去問2周目は点数を上げるための作業ではありません。
2周目の目的はシンプルで、
- なぜその選択肢を選べたのか
- なぜ他の選択肢を切れたのか
- 本番でも同じ判断ができるか
この再現性を高めることです。
「もう覚えた問題」を増やすフェーズではなく、
判断の精度を上げるフェーズだと考えてください。
1周目と同じやり方はNG
2周目に入っても、
- 全問フルで解く
- 制限時間をかけて解く
- 正誤だけ確認して次へ進む
これをやってしまう人が多いですが、
正直、効果はかなり薄いです。
2周目では、
- 問題文を見た瞬間に「論点」を言語化できるか
- 選択肢を見ずに、正解の方向性を予測できるか
このレベルまで意識を上げていきます。
「正解した問題」こそ要注意
2周目で一番大事なのは、
1周目で正解した問題の扱いです。
よくある落とし穴は、
- 正解した=理解できていると思い込む
- なんとなく選んで当たっていた
- 消去法がたまたまハマった
この状態のまま本番に行くと、
選択肢の言い回しが変わっただけで崩れます。
2周目では、
- なぜこの選択肢は「必ず×」なのか
- 法規・基準・原理に立ち返って説明できるか
ここまで確認できて、初めて「理解」です。
2周目で見るべきは“知識”ではなく“判断”
1周目は「知識の有無」が問われますが、
2周目は完全に判断の質が問われます。
具体的には、
- ひっかけポイントに気づけるか
- 数値を覚えていなくても大小関係で切れるか
- 過去に似た問題を思い出せるか
この感覚が身についてくると、
初見問題への耐性が一気に上がります。
間違いノートは作り直さなくていい
2周目に入ると、
「間違いノートをきれいに作り直そう」と考える人がいます。
ですが、この時期にそれをやると、
- 作業量が増える
- 勉強した気になって進まない
という状態になりがちです。
2周目では、
- 既存のメモに一言足す
- 「なぜ迷ったか」だけ書き足す
このくらいで十分です。
2周目が終わった時点の理想状態
過去問2周目が終わった段階での理想は、
- 全問スラスラ解ける
ではなく - 「自信を持って○×を判断できる問題」が増えている
ことです。
逆に、
- まだ判断があやふやな論点
- 毎回迷う分野
がはっきり見えていれば、
それはかなり順調な状態です。
まとめ
過去問2周目で意識すべきことをまとめると、
- 目的は暗記ではなく再現性
- 正解した問題ほど丁寧に見る
- 知識より判断プロセスを確認する
- 作業を増やしすぎない
2周目は地味ですが、
ここを雑に扱うかどうかで、
その後の伸び方がまったく変わります。
次に読むべき記事
過去問2周目を終えると、
多くの人が次に悩むのが
「じゃあ、3周目・直前期はどうするのか?」という点です。
その疑問については、
「過去問を丸暗記していいのか」
の記事で詳しく整理しています。
2周目の延長でやっていいこと・ダメなことを知りたい方は、
ぜひそちらも読んでみてください。
