過去問を丸暗記していいのか

学科対策

一級建築士の学科試験について調べていると、
「過去問を丸暗記すれば受かる」
「過去問を何周も回せば大丈夫」
という話をよく見かけます。

確かに、過去問は学科対策の中心です。
このブログでも、過去問の重要性は何度も書いています。

ただし、丸暗記でいいのかという問いに対する答えは、少し注意が必要です。



結論:丸暗記だけでは足りない

結論から言うと、
過去問を丸暗記するだけでは、安定して合格できません。

理由はシンプルで、
一級建築士の学科試験は「知っているか」よりも
「理解して使えるか」を見てくる試験だからです。

過去問と同じテーマでも、
・聞き方
・条件
・選択肢の表現
が変わるだけで、丸暗記型の人は一気に崩れます。


なぜ「丸暗記で受かる」と言われるのか

それでも「丸暗記でいけた」という声があるのは事実です。

これは、
・出題範囲が広いわりに、問われるテーマが限られている
・似たような問題が繰り返し出る
という試験の特徴によるものです。

特に施工や一部の法規では、
「見たことがある問題」がそのまま出る年もあります。

そのため、結果的に
「覚えていただけで正解できた」
という人が出てくるわけです。

ただし、これは再現性が高い方法ではありません。


丸暗記が通用しなくなる瞬間

丸暗記型の勉強で一番怖いのは、次のような場面です。

・選択肢の文章が少し言い換えられた
・数字の前提条件が変わった
・過去問と似ているが、答えが逆になる問題が出た

このとき、
「なぜそれが正解なのか」を理解していない人ほど、
判断ができなくなります。

本番で迷った問題が増えるほど、
点数は不安定になります。


暗記が有効な場面も確かにある

誤解してほしくないのは、
暗記そのものを否定しているわけではないという点です。

例えば、
・法規の数値
・構造の基本公式
・施工の用語や定義

こういった部分は、
理解した上で覚えてしまった方が早いです。

問題なのは、
理由を考えず、答えだけを覚える暗記です。


合格者がやっている過去問の使い方

合格者の多くは、次のように過去問を使っています。

・なぜこの選択肢が正しいのかを説明できる
・他の選択肢がなぜ間違いなのかも分かる
・条件が変わっても、考え直せる

つまり、過去問を
「答えを覚えるための教材」ではなく
「考え方を身につける教材」として使っています。

この差が、
直前期や本番での安定感につながります。


まとめ

過去問は学科試験対策の中心です。
しかし、

・丸暗記だけでは不安定
・理解を伴った暗記が必要
・考え方を身につける意識が重要

この3点を押さえていないと、
過去問を何周しても伸び悩みます。

「覚える」よりも
「分かる」「使える」
この感覚を大切にしてください。


次に読むべき記事

過去問の正しい使い方を、
1周目・2周目で何を意識すべきかという視点でまとめています。

👉 「過去問1周目の正解ムーブ
👉 「過去問2周目で意識すること

丸暗記から一段階上の勉強に進みたい方は、
ぜひ続けて読んでみてください。