はじめに|順調な合格ルートではなかった
建築士試験について語られる体験談の多くは、
「計画的に勉強して、無事に合格しました」という成功ルートです。
でも、正直に言うと、
自分の建築士試験はそんなにきれいな道のりではありませんでした。
二級建築士では「これは落ちたかもしれない」と本気で思い、
一級建築士では、合格までの間ずっと迷い続けていました。
この記事では、
うまくいかなかった部分や、判断を誤ったと感じている部分も含めて、
そのままの経験を書いています。
二級建築士|「これ、無理かも」と思った瞬間
学科は独学、でも余裕はなかった
二級建築士の学科は独学で進めました。
特別な才能があったわけでも、勉強が得意だったわけでもありません。
過去問を回しながら、
「なんとなく見たことがある問題」を増やしていく、
かなり不安定な勉強法だったと思います。
本番が近づくにつれて、
理解しているのか、暗記しているだけなのかも分からなくなり、
手応えはほとんどありませんでした。
製図で初めて味わった「詰んだ感覚」
製図に入ってからは、さらに迷いました。
・何が正解なのか分からない
・エスキスに時間をかけすぎる
・完成しても自信が持てない
今振り返ると、
「試験としてどう評価されるか」を理解できていなかったのが原因です。
結果的に合格はしましたが、
試験が終わった直後は、正直なところ半分諦めていました。
一級建築士|迷いが消えなかった理由
勉強量よりも「考え方」で迷っていた
一級建築士では、
二級のときよりも勉強時間は確保していました。
それでも迷いが消えなかったのは、
「このやり方で本当にいいのか」という不安が常につきまとっていたからです。
・過去問だけで足りるのか
・テキストに戻るべきか
・今やっている科目は正解か
やること自体は決まっているのに、
判断に自信が持てず、常にブレていました。
学科合格後も、安心はできなかった
学科に合格したとき、
嬉しさよりも先に出てきたのは、
「次は製図か…」という現実でした。
学科と違って、製図は点数も基準も見えにくい。
どれだけ練習しても、
「これで合格できる」と言い切れる感覚は最後までありませんでした。
落ちかけた経験が、後から効いてきた話
自分を過信しなくなった
二級で落ちかけ、一級でも迷い続けたことで、
「自分は特別ではない」と早い段階で理解できました。
だからこそ、
・地味な作業を続ける
・派手な勉強法に手を出さない
・不安でも決めたルールを守る
こういった、当たり前だけど大事なことを、
途中で投げずに続けられたのだと思います。
合格後に見えた「試験の正体」
合格してから振り返ると、
建築士試験は「才能の試験」ではありませんでした。
・迷いながらでも続けた人
・完璧を目指さず、合格ラインを理解した人
・途中でやめなかった人
そういう人が、最後に残る試験だと感じています。
まとめ|迷っている時間も、無駄ではなかった
もし今、
・自分のやり方が正しいのか分からない
・周りと比べて遅れている気がする
・このまま続けて意味があるのか不安
そう感じているなら、
それは特別なことではありません。
二級でも、一級でも、
迷いながら進んでいる人のほうが、実は多数派です。
大事なのは、
「迷っている自分」を理由に、やめてしまわないこと。
それだけだと思います。
次に読むなら
☞ 「試験を途中でやめたくなった時の考え方」
迷いが強くなったときに、立ち止まらず進むための整理の仕方をまとめています。

