一級建築士の学科試験、とくに計画・環境や構造の勉強を進めていると、
必ず一度はこう悩みます。
「計算問題って、どこまでやればいいんだろう?」
公式を全部覚えるべきか。
時間をかけて理解すべきか。
それとも、思い切って捨てるべきか。
この記事では、
**計算問題を“やる・やらない”ではなく、“どこまでやるか”**という視点で、
現実的な判断基準を整理します
計算問題が不安になる理由
計算問題は、
「理解できていないと解けない」
「時間がかかる」
「本番でミスしやすい」
という印象を持たれがちです。
その結果、
- どこまでやれば十分なのか分からない
- 不安で無限に深掘りしてしまう
- 他の暗記分野に時間を回せなくなる
という悪循環に陥りやすくなります。
学科試験における計算問題の立ち位置
まず大前提として、
学科試験は「計算力」を測る試験ではありません。
出題される計算問題の多くは、
- 過去問と同じ型
- 数字が変わっただけ
- 手順を知っているかどうか
で決まります。
つまり、
計算問題は“理解力勝負”ではなく、“出題パターン把握”が本質です。
やるべき計算問題/やらなくていい計算問題
やるべき計算問題
- 過去問で何度も出ている型
- 計算手順が毎回ほぼ同じ問題
- 公式を当てはめれば解ける問題
これらは、
「解けるようにする」ではなく、「迷わず処理できる」レベルを目指します。
やらなくていい計算問題
- 出題頻度が極端に低い
- 手計算が煩雑すぎる
- 本番で時間を大きく消耗する
これらは、
「理解しよう」としすぎるほどコスパが悪い分野です。
計画・環境の計算はどこまで必要か
計画・環境の計算は、
“完璧に解ける必要はありません”。
- 日射・熱・音・照度など
- 過去問に出た計算パターン
このレベルを、
- 解法を見ればすぐ思い出せる
- 計算の流れが頭に入っている
状態にしておけば十分です。
初見で完璧に解く力は不要です。
構造の計算はどこまで必要か
構造についても考え方は同じです。
- 頻出公式
- よく出る組み合わせ
- 過去問で何度も見た形
ここまででOKです。
複雑な応用計算や、
理解に時間がかかる問題は、
合格点に直結しないことが多いのが現実です。
計算に時間をかけすぎる人の共通点
計算問題で迷子になる人には、共通点があります。
- 「理解できないと進めない」と思っている
- 公式の意味を全部説明できるようにしようとする
- 1問に時間をかけすぎる
しかし、学科試験では、
「説明できる」より「処理できる」方が重要です。
計算問題との正しい付き合い方
計算問題は、
- 得点源にする必要はない
- 足を引っ張らなければ十分
この距離感がちょうどいいです。
過去問ベースで、
- 見たことがある
- 手順を再現できる
ここまで仕上げたら、
それ以上の深掘りは不要です。
まとめ:計算は「点を取りにいく手段」
計算問題は、
「完璧を目指すもの」ではありません。
- 出るところだけ押さえる
- 時間をかけすぎない
- 他科目とのバランスを崩さない
この考え方が、
学科全体を安定させます。
次に読むべき記事
☞ 「計算問題を捨てる判断基準」
計算をどこまでやるか悩む人ほど、「どこから捨てていいのか」を知ることで、勉強全体が一気に軽くなります。計算に振り回されないための、具体的な線引きをまとめています。

