一級建築士試験の学科、とくに法規でつまずく人の多くが
「知識が足りない」のではなく、ライン引きの考え方で失敗しています。
ライン引きは作業ではありません。
法規を「解ける状態」に変えるための思考整理です。
この記事では、
ライン引きで失敗する人に共通する考え方・行動を整理し、
なぜ点につながらないのかを言語化します。
ライン引きは「丁寧さ」では決まらない
まじめな人ほど、
・色分けが多い
・線がきれい
・条文がびっしり
になりがちです。
しかし法規で点を取っている人は、
最低限しか引いていないことがほとんどです。
ライン引きの目的は
「読まなくていい情報を消すこと」です。
失敗する人の共通点① とにかく全部引こうとする
一番多い失敗がこれです。
・重要そうだから
・出そうだから
・不安だから
結果、
どこが大事か分からない法令集になります。
本番では、
「どこを見ればいいか」が一瞬で分かる状態でないと意味がありません。
失敗する人の共通点② 引いた理由を説明できない
ラインを引いたあとに、
「なぜここを引いたか?」と聞かれて答えられない人は要注意です。
それは
理解ではなく作業になっています。
引く前に必要なのは
「この条文は、どんな問題で使うか」という視点です。
失敗する人の共通点③ 問題と条文を結びつけていない
法規が伸びない人ほど、
・法令集を作る
・過去問は別で解く
という分断した勉強をしています。
本来は、
過去問 → 条文 → ライン引き
この順番です。
問題で使った条文だけを、
あとから目立たせる。
それ以上はいりません。
失敗する人の共通点④ 法令集を「完成させよう」とする
法令集は完成品ではありません。
・年度で使う条文
・人によって引く場所
すべて違います。
「完成させなきゃ」と思った瞬間に、
ライン引きは破綻します。
失敗する人の共通点⑤ 本番を想定していない
本番で必要なのは
・素早く開ける
・一瞬で視界に入る
この2点だけです。
きれいさも、網羅性も関係ありません。
時間制限の中で使えるか
それだけが判断基準です。
ライン引きは「減らす作業」である
正しいライン引きは、
引く作業ではなく、引かない判断です。
・引かなくても思い出せる
・引かなくても読める
そう判断できる知識が増えるほど、
法規は安定します。
まとめ:ライン引きで差がつく人の思考
ライン引きで失敗する人の共通点は、
**「不安を消すために引いている」**ことです。
合格する人は、
「問題を解くために引いている」。
この意識の差が、
法規の点数差になります。
次に読むべき記事
☞ 「法令集はいつ完成させるべきか」
ライン引きに悩む人ほど「完成時期」を誤解しています。
法令集づくりの考え方を整理した記事です。
☞ 「法規で時間が足りなくなる原因」
ライン引きが原因で時間を失っているケースは非常に多いです。
本番目線で法規を見直したい人におすすめです。
