一級建築士学科試験の中で、
「法規だけ毎回時間が足りない」
という悩みは、決して珍しくありません。
知識不足というより、
**法規特有の“時間を奪う原因”**を理解できていないケースがほとんどです。
この記事では、
法規で時間が足りなくなる人に共通する原因を整理し、
なぜその状態に陥るのかを解説します。
法規は「解くのが遅くなりやすい科目」
法規は、
問題文 → 法令集 → 条文 → 解釈
という工程を必ず挟みます。
つまり、
考える前に「探す時間」が発生する科目です。
この構造を理解しないまま勉強すると、
本番で確実に時間が足りなくなります。
原因① 法令集を引く前に迷っている
時間が足りない人ほど、
- この問題、法規だよな…
- どの条文を引けばいいんだろう…
と、
法令集を開く前に時間を消費しています。
法規は、
「考えてから引く」科目ではありません。
引きながら判断する科目です。
原因② ライン引きが未完成のまま本番を迎える
ライン引きが甘いと、
- 条文のどこが答えに関係するか分からない
- 毎回全文を読んでしまう
という状態になります。
これは、
試験中に初見で条文を読むのと同じです。
結果、
1問にかかる時間が雪だるま式に増えます。
原因③ 条文を最初から最後まで読もうとする
法規が遅い人ほど、
条文を丁寧に読みすぎる傾向があります。
しかし試験では、
- どこを見ればいいか
- どこは読まなくていいか
を瞬時に判断できるかが重要です。
全文精読は、
時間切れへの最短ルートです。
原因④ 計算問題に時間をかけすぎる
法規の計算問題は、
- 容積率
- 建ぺい率
- 高さ制限
など、
時間がかかりやすい問題が含まれます。
すべてを丁寧に解こうとすると、
他の確実に取れる問題を落とす原因になります。
原因⑤ 捨てる判断ができていない
法規で時間が足りない最大の原因は、
「捨て問」を捨てられないことです。
- 引いても分からない
- 条文が複雑すぎる
- 計算が長引く
こうした問題に固執すると、
全体が崩れます。
法規は「知識」より「処理」が問われる
法規は、
暗記量が多い科目ではありません。
問われているのは、
- 引くスピード
- 読む範囲の見極め
- 捨てる判断
という処理能力です。
時間が足りないのは、
能力不足ではなく、
戦い方を知らないだけです。
まとめ:時間不足は実力不足ではない
法規で時間が足りなくなる原因は、
- 法令集の使い方
- ライン引きの完成度
- 問題処理の割り切り
この3点に集約されます。
正しい型を知れば、
法規は「怖い科目」ではなくなります。
次に読むべき記事
☞ 「法令集はいつ完成させるべきか」
法規で時間が足りなくなる人の多くは、法令集が未完成のまま本番を迎えています。
どのタイミングで、どこまで仕上げるべきかを整理した記事です。
☞ 「ライン引きで失敗する人の共通点」
時間を奪うライン引きには、はっきりした失敗パターンがあります。
法規の処理速度を上げたい人は、先にここを確認しておくべきです。

