エスキスにかける時間の正解|早すぎても遅すぎても落ちる理由

エスキス

製図試験の勉強を進めていると、
多くの人が一度は悩みます。

「エスキスって、どれくらい時間をかけるのが正解なんだろう?」

短すぎて不安になる人もいれば、
時間をかけすぎて作図が間に合わなくなる人もいます。

この記事では、
エスキスにかける時間の“正解の考え方” を整理し、
なぜ時間配分で失敗する人が多いのかを解説します。



エスキスに「正解の時間」はあるのか

結論から言うと、
エスキスに万人共通の正解時間はありません。

ただし、
「やってはいけない時間の使い方」は明確に存在します。

エスキスは、
・アイデア出し
・設計遊び
・完璧な計画づくり

をする時間ではありません。

作図に進むための“判断を終わらせる時間”
これがエスキスの役割です。


エスキスに時間をかけすぎる人の特徴

エスキスが長引く人には、共通点があります。

  • もっと良い案がある気がして止まれない
  • 全部の条件を100%満たそうとする
  • 不安を「検討量」で埋めようとする

この状態になると、
エスキスはどれだけ時間があっても終わりません。

結果として、

  • 作図時間が削られる
  • 記述が雑になる
  • 最後は時間切れ

という、典型的な失敗パターンに入ります。


エスキスが早すぎる人に起きている問題

一方で、
エスキスが異常に早い人も要注意です。

  • 条件整理が甘い
  • 動線・ゾーニングが未整理
  • 後で修正前提で作図に入る

このタイプは、
作図中にエスキスをやり直す ことになります。

結果として、

  • 図面が何度も書き直し
  • 整合性が取れない
  • 記述と図面がズレる

という別の失敗ルートに入ります。


エスキス時間は「固定」ではなく「役割」で決める

重要なのは、
「何分使うか」ではありません。

エスキスは、
次の状態になったら終わり という考え方が必要です。

  • ゾーニングが決まっている
  • 動線の大きな破綻がない
  • 階数・ボリュームが確定している
  • 作図を止める理由がない

ここまで整理できていれば、
完璧でなくてもエスキスは終了です。


本番を想定したエスキス時間の目安

一般的な目安としては、

  • エスキス:全体の2〜3割
  • 作図・記述:7〜8割

このバランスを外すと、
どちらかで必ず破綻します。

ただしこれは「目安」であって、
重要なのは 毎回同じ流れで終われるか です。


エスキス時間で迷わなくなる考え方

エスキスは、
「うまくまとめる時間」ではありません。

迷いを残さず、次に進むための区切り
それがエスキスです。

時間をかけるほど安全になるわけでも、
早ければ偉いわけでもありません。

「作図に集中できる状態を作れたか」
それだけを基準にしてください。


次に読むべき記事

エスキス時間で迷う人は、
そもそもの考え方や手順が曖昧なケースが多いです。

以下の記事もあわせて読むと、
エスキス全体の整理がしやすくなります。

👉「エスキスとは何か
エスキスの役割そのものを整理した記事です。

👉「エスキスがまとまらない原因
時間をかけても前に進まない理由を解説しています。

少しずつ、
「迷わないエスキス」に近づけていきましょう。