製図試験のエスキスで迷子になる原因は、
「考え方」が毎回バラバラだからです。
センスやひらめき以前に、
毎回同じ順序・同じ視点で考える型を持っているかどうかで、
エスキスの安定感は大きく変わります。
この記事では、
本番でも練習でもそのまま使える
**エスキスの考え方テンプレ(基本型)**を整理します。
エスキスに「正解の型」が必要な理由
製図試験のエスキスは、
毎回ゼロから考えるものではありません。
求められているのは、
条件を破綻なく整理し、無難にまとめ切る力です。
だからこそ重要なのは、
・毎回同じ順序で
・同じ判断軸で
・同じレベル感で考えること
= 考え方のテンプレ化です。
エスキスで迷う人の共通点
エスキスが崩れる人ほど、
こんな動きをしています。
・配置から考え始める
・平面と断面を同時に考える
・条件を見返し続ける
・「もっと良い案」を探し続ける
これは能力の問題ではなく、
順序が決まっていないだけです。
エスキスの考え方テンプレ【全体像】
基本となる流れは、以下の5ステップです。
- 条件整理
- 建物の性格決定
- 動線計画
- ゾーニング
- ボリューム調整
この順序を毎回固定します。
ステップ① 条件整理は「拾う」だけ
最初にやるのは、
条件を「解釈」することではありません。
・法規
・要求室
・敷地条件
を淡々と拾って書き出すだけ。
ここで悩み始めると、
エスキス全体が遅れます。
ステップ② 建物の性格を先に決める
次にやるのは、
建物を一言で表すことです。
例:
・上下分離型
・中央動線型
・管理集中型
この時点では、
形や寸法は一切考えません。
「どういう建物か」を先に決めるのが目的です。
ステップ③ 動線は3本に分解する
動線は必ず、
次の3本に分けて考えます。
・利用者動線
・管理者動線
・サービス動線
ここでのポイントは、
交差させないことではなく、
破綻しない関係にすることです。
ステップ④ ゾーニングは粗く、順番重視
ゾーニングでやるべきことは、
「部屋を並べる」ことではありません。
・どの機能群が
・どのエリアに
・どの順番で来るか
を決めるだけ。
細かく割り始めるのは、
このあとです。
ステップ⑤ ボリュームは後から合わせる
最後に、
床面積・階数・スパンを調整します。
ここで初めて、
「収まるかどうか」を確認します。
逆に言うと、
最初からボリュームを決めないのがテンプレの特徴です。
テンプレを崩していいタイミング
このテンプレは、
・本番
・直前期
・時間がない練習
ほど、崩さない方がいいです。
アレンジするのは、
余裕がある時期だけで十分です。
まとめ|エスキスは毎回同じでいい
エスキスは、
毎回違うことを考える必要はありません。
・同じ順序
・同じ判断
・同じ型
これを繰り返すことで、
スピードと安定感が自然に上がります。
次に読むべき記事
👉「エスキスがまとまらない原因」
エスキスが崩れる人が、無意識にやっている思考パターンを整理しています。
今回のテンプレがなぜ必要なのか、理由がより明確になります。
👉「エスキスにかける時間の正解」
テンプレを使った場合、どこに時間をかけてはいけないのかを解説しています。
本番エスキスの時間配分を現実的にイメージするための記事です。
