一級建築士製図試験で、
「構造ってどこまで考えればいいの?」
と迷ったことがある人は少なくないはずです。
柱・梁を細かく詰めすぎてエスキスが止まったり、
逆に何も考えていないような計画になって不安になったり。
この記事では、
構造計画を“入れすぎず・抜けすぎない”ための現実的なラインを整理します。
構造計画で多い勘違い
製図試験の構造計画で、よくある勘違いは次の2つです。
- 実務レベルの構造検討が必要だと思っている
- 構造を考えない=減点されると思っている
製図試験は構造設計の試験ではありません。
評価されるのは、あくまで「建築として成立しているかどうか」です。
製図試験で求められている構造計画のレベル
製図で求められる構造計画は、かなりシンプルです。
- 無理のないスパンか
- 柱が自然な位置に通っているか
- 上下階で構造が破綻していないか
構造的に説明がつく状態かどうか。
これ以上でも、これ以下でもありません。
エスキス段階で最低限押さえる構造
エスキス中にやるべき構造計画は、次の程度で十分です。
- 大スパンになりすぎていないかを確認
- 柱スパンを感覚的に揃える
- 吹抜・大空間の位置を意識する
構造形式(RC・Sなど)を深掘りする必要はありません。
「この平面、現実に建ちそうか?」
それだけを見ます。
「やらなくていい構造検討」
次のようなことは、製図試験では不要です。
- 梁成や柱断面を想定する
- 応力の流れを細かく考える
- 構造計算を意識した寸法調整
これをやり始めると、
エスキスが止まり、時間を失います。
構造計画が重くなりすぎる人の特徴
構造を入れすぎてしまう人には、共通点があります。
- 構造が苦手で不安が強い
- 「突っ込まれたらどうしよう」と考えすぎる
- 模範解答の構造図を見すぎている
製図試験では、
減点されない構造を目指せば十分です。
本番で迷わないための考え方
本番で構造に迷ったら、こう考えてください。
これは「構造が成立していない建物」か?
YESでなければ、先に進んでOKです。
構造で悩む時間は、
ゾーニングや動線に使った方が確実に点につながります。
まとめ|構造は「成立しているか」だけを見る
構造計画は、
考えすぎると失点につながる分野です。
- 無理のないスパン
- 自然な柱配置
- 上下階の整合
これだけ押さえていれば十分。
製図試験は「構造を語る試験」ではありません。
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構造に限らず、製図全体でやりすぎて失敗するポイントを整理しています。
「なぜ時間が足りなくなるのか」が一気に腑に落ちます。
👉「ゾーニングが崩れる理由」
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構造と計画の優先順位を整理したい人におすすめです。
