製図試験のエスキス中、
「設備って、どこまで考えればいいんだ?」
と手が止まった経験はありませんか。
設備計画は、
考えなさすぎても減点
考えすぎても崩れる
非常にバランスの難しい要素です。
この記事では、
一級建築士製図試験において
“合格ラインとして求められる設備計画”はどこまでなのか
を整理していきます。
設備計画で迷う人が多い理由
設備は、
- 空調
- 給排水
- 電気
- 防災
と範囲が広く、
実務経験がある人ほど
「もっと正確にやらなきゃ」と考えてしまいます。
しかし製図試験では、
実務レベルの設備設計は一切求められていません。
ここを勘違いすると、
エスキスが一気に崩れます。
製図試験における設備計画の位置づけ
製図試験における設備計画は、
・成立しているか
・致命的な欠落がないか
この2点を見るためのものです。
設備計画単体で
高評価を狙う項目ではありません。
構造計画と同じく、
「破綻していないこと」が最優先
という立ち位置です。
最低限、必ず押さえる設備計画
① 機械室・PSの確保
- 機械室の有無
- PSが各階でつながっているか
ここが抜けると、
一発で「成立していない計画」になります。
② トイレ・水回りの合理性
- トイレが上下でずれていない
- 給排水的に無理がない配置
細かい配管ルートは不要ですが、
「明らかに無理」な配置はNG です。
③ 空調方式の整合
- 全館個別か
- 中央方式か
方式名をそれっぽく書くことより、
建物用途と矛盾していないことが重要です。
考えなくていい設備計画
以下は、考えすぎなくていい代表例です。
- ダクトの詳細ルート
- 配管径
- 機器能力の数値
- メーカー想定
これらは一切不要です。
「それっぽく描こう」とすると、
作図量が増えて自滅します。
設備を考えすぎて崩れる典型パターン
- PS位置に引っ張られてゾーニングが崩れる
- 設備を優先して動線が破綻する
- 設備を書き足して作図時間が足りなくなる
これはすべて、
設備計画を“主役”にしてしまった結果です。
製図試験では、
設備はあくまで脇役です。
設備計画は「成立確認」がゴール
設備計画のゴールは、
「この建物、設備的に成立してますよね」
と第三者が納得できる状態にすること。
それ以上の完成度は不要です。
- きれいにまとめようとしない
- 実務と同じ精度を求めない
この割り切りが、
エスキス全体を安定させます。
まとめ|設備は“設計しない”
製図試験における設備計画は、
- 最低限の成立確認
- 致命的欠落を避ける
- 他計画を邪魔しない
この3点だけで十分です。
設備は「設計するもの」ではなく、
「破綻を防ぐために置くもの」
と考えてください。
次に読むべき記事
👉「構造計画をどこまで入れるか」
設備と同じく「考えすぎて崩れやすい」のが構造計画です。
設備・構造をどこまで割り切るかをセットで理解すると、エスキスの迷いが一気に減ります。
