【一級建築士 学科】過去問の回転数と合格率の関係|何周すれば受かるのか?

全体像・考え方(学科編)

一級建築士学科の勉強で、必ず出てくる疑問があります。
「過去問は何周やれば合格できるのか?」

ネットやSNSでは
・3周で十分
・最低5周は必要
・10周しても落ちる人がいる

と情報がバラバラです。
この記事では、過去問の回転数と合格率の“現実的な関係”を整理し、「何周すればいいのか」ではなくどう回せば合格に近づくのか」を解説します。

過去問の「回転数」が気になる理由

過去問は、学科試験において最も再現性の高い教材です。
だからこそ、

  • 何周やれば足りるのか
  • まだ回転数が足りないのではないか
  • 自分は周回不足で落ちるのではないか

と不安になります。

ただし、この不安の多くは**「回転数=努力量=合格率」だと誤解していること**から生まれています。


過去問は回せば回すほど合格率が上がるのか

結論から言うと、ある段階までは上がり、その先はほとんど変わりません

  • 0〜2周:合格率は大きく上がる
  • 3〜4周:伸びは緩やかになる
  • 5周以上:やり方が変わらなければ伸びない

重要なのは「何周したか」ではなく、各周回で何をしているかです。


1周目・2周目・3周目で起きていること

1周目:問題文と論点を知る段階

  • 正答率は低くて当然
  • 「知らない」が大量に出てくる
  • 点数は気にしなくていい

ここで挫折する人が多いですが、全員同じ状況です。


2周目:知識が“引っかかり始める”段階

  • 正解・不正解の理由が少し分かる
  • 科目ごとの得意・不得意が見える
  • 暗記ではなく「構造」が見え始める

この段階で、合格者と不合格者の差が出始めます。


3周目:得点に変換される段階

  • 見た瞬間に判断できる問題が増える
  • 捨てる問題・取る問題の判断が早くなる
  • 本試験レベルの思考に近づく

多くの合格者が「合格圏に入った」と感じるのがこの周回です。


回転数よりも合格率に直結するポイント

過去問の回転数以上に、合否に影響するのは次の点です。

  • 間違えた理由を言語化しているか
  • 正解の根拠を条文・理屈で説明できるか
  • 同じミスを次の周回で潰せているか

ただ解いて、答えを確認しているだけでは、何周しても合格率は上がりません


過去問を回しても落ちる人の共通点

回転数が多いのに落ちる人には、共通点があります。

  • 正解番号を覚えてしまっている
  • 解説を読んだ気になって終わっている
  • 「なぜ間違えたか」を放置している
  • 回転数そのものが目的になっている

この状態では、5周でも10周でも結果は変わりません。


合格者に多い「過去問回転数」の目安

実際の合格者を見ていると、目安は以下の通りです。

  • 最低ライン:3周
  • 安定ライン:4〜5周

ただしこれは、
「毎周回で中身が変わっていること」が前提です。

1周目と5周目で思考が変わっていないなら、それは「5周」ではありません。


まとめ:回転数は目的ではなく手段

過去問の回転数は、合格率と無関係ではありません。
ただし、

  • 回せば回すほど受かる
  • 周回数が多い=努力している

という考え方は危険です。

大事なのは、回転数ではなく“変化量”
毎周回で、判断が早くなり、ミスが減り、説明できるようになっているか。
そこだけを見てください。


次に読むべき記事

👉「過去問2周目で意識すること
2周目でやるべきことを整理しないと、回転数は一気に無駄になります。合格者が2周目で必ずやっている視点を解説しています。

👉「過去問を丸暗記していいのか
回転数が増えるほど起きやすい“暗記落とし穴”について整理しています。周回学習が不安な人ほど先に読むべき内容です。

👉「過去問だけで合格できる人の特徴」(※今後公開予定)
過去問中心でも合格できる人と、できない人の決定的な違いを解説予定です。自分がどちら側か確認するための記事です。